今までに、『日中ハーフ』の中国渡航方法について、私の経験をたくさん書いてきました。
現在、中国渡航にあたり、日本人はビザが必要になります。トランジットビザという方法もありますが、コロナからはノービザ渡航はできません。
ビザを申請しようとしたら、『日中ハーフだからとれない、旅行証をとるように言われた』、という方がきっとこの記事を見つけられたのだと思います。
春節、夏休みの時期に、中国渡航を考えられていて、渡航時期が迫っている、というかたも多いと思います。
こんな方は中国渡航ビザが取れないかも…
・中国ビザを過去にとったことがない日中ハーフの方➡一度でもとったことがあれば、ビザはとれます
・日中ハーフのお子さんが日本で生まれたとき、中国人の親が、日本や海外のグリーンカードを所持していない。 ➡グリーンカードを持っている場合、中国国籍は付与されません
↓その理由はこちらをご覧ください。過去の旅行証に関する記事も載せます。
現在、日本に住んでいて、中国渡航が決まり、ビザを取ろうとしたら取れなかった方の解決方法、を過去の相談者さんの例をもとに紹介します。
【1人目】
お子さん 2人 中国人親、出産時日本の永住権(グリーンカードなし)
1人目 現在30歳 日本出産
2人目 現在27歳 中国出産
↓
ビザ申請を試みる
↓
2人目は申請できなかった。旅行証の申請を言われた。
今まで家族滞在のビザを取って、日中を行き来していた。
その証拠となる、旧パスポートが見つからない。
出生時、日本のパスポートを取って、日本でビザ申請し、中国で生活していた。
↓
旅行証は未成年しか取れない、とかいてあるが、成年すぎても申請可能!
【結果】
国籍法に基づき、国籍宣言を行う。
国籍宣言日が、戸籍謄本に記載される。
受理証明書を持っていって、説明もしたが、書類は受け取ってもらえなかった。
(中国の法律では、外国の国籍を取得したら中国国籍は自動的に喪失するという記載がある)
2005年に、家族ビザを東京で取得していること、日本人親の当時のビザコピーを提出し、ビザが無事おりた。
↓
過去のビザ申請の履歴が確認でき、ビザがおりたのだと思います。
【2人目】
出生時、中国人親にグリーンカードなし
子ども1人 日本出産 中国渡航は初めて
ビザ申請をするも、取れない。中国国籍が出生時からあるということで、旅行証の申請を言われる。
↓
両親の考えは、中国国籍は必要ない。
↓
国籍選択宣言をし、戸籍謄本を持っていくが、ビザはとれないと言われる。
中国で、『中国国籍を放棄する』手続きをすると、完全に申請できることになるそう。
【結果】
時間も迫っていたので、とりあえずビザはとらず、旅行証を申請し、中国渡航した
【3人目】
両親が日中結婚
連絡をくれたご本人は、20代後半の方
今までノービザで、中国入国をしていた
↓
ビザが取れない!旅行証をとってください、と言われる
↓
旅行証は未成年が申請可能と記載してありますが、成人後でも申請ができる
↓
コチラの方の場合、20代後半まで、実は日本国籍と中国国籍どちらも所持していた。
この年齢になれば、 困ることもあまりないかもしれません。
日本のパスポートと、中国旅行証を組み合わせれば、日本には渡航可能ですし、中国以外の国へは、日本のパスポートで移動が可能です。
中国の法律でも、成人になるときに国籍を選択しなければならない。一つの国籍を選ぶと自動的に中国国籍を失う、と書いてあるのですが、実際の運用はそうではない!
【4人目】
お子さん 3人・日中ハーフ・一番上の子は中国ビザを取ったことがある。
今回下の子ども2人がビザが取れないとわかり、旅行証の申請をすることにした。
お子さん3人とも旅行証の申請をチャレンジしてみる。
オンライン面接で申請。
当日の新聞の用意が必要!
赤色のレターパック1つの準備で、3冊分申請が可能。
【結果】3名とも旅行証が申請できた!
おそらく子どもであれば、過去にビザの取得があっても、旅行証が取得できた!
【疑問点】
今はノービザでの渡航ができないのでこの問題が発覚していますが、大人になってこの状況に気づく場合もあるかもしれません。
一番の疑問点なのは、日本では中国国籍の退出するほうほうがないこと。
中国へ渡航しての手続きが必要で、本人が指定された日に窓口へ行かないといけません。
日本へ住んでいる方が手続きするのは、現実的ではないですよね。。。
今、現在進行形で私自身が『中国国籍の退出届』の手続き中です。
詳しい手続き方法は、また次回紹介します。